環境や年齢、体質によって、摂取する必要性の有無がある。そのことを無視して告知される情報を精査せず、家畜のように与えられたものを考えずに食べることは正しいのか?
敵なのか厚生労働省?
当たり前だが、食・健康食品・医療に関しての情報が集約している。過去・現在はもちろん将来の方向性もわかる。
以前から官庁はきちんと情報を流してくれているが、受け手側の私たちがきちんと情報を受け取っているだろうか?
企業で健康食品やあきらか食品、化粧品の商品企画の仕事に従事したときは、頻繁に厚生労働省の審議会や研究会でどのような話し合いがされているか議事録は必ず細かくチェックしていた。
審議会の議事録で話し合われた内容が、数年後には表面化して政策に反映されることが多い。
当然ながら企業で利益を上げる商品開発をするには時流の先読みをしなければならない。知識ベースがなければ議事録の話の内容さえもわからないので、当初は過去を遡って歴史の勉強は必要だが、それも商品企画の仕事の一部である。
各官庁を敵視する人がいるが「それは基準から外れるから」である。国が定める基準から外れているのなら、外れても問題ないことを説得できる資料を提出しなければならない。
かなり昔の話なので話題にすることを許して欲しいのだが、世の中になかったお米の商品を初めて全国展開する際に厚労省から「有効成分の時系列の生体テストデータがないので、伝承的に食べられているか資料はあるか?」と質問を受けた経験がある。
つまり、「新らしいお米を何年も食べ続け、本人や子供、孫にまで悪影響を及ぼすようなことはないか?」という質問なのだ。できたばかりのお米なので、何年、何十年、何百年間の時間をかけて安全性の確認を確認していたら、いつまで経っても販売は出来ない。
そこで、厚労省の人が「過去の文献でこのお米が食べられていた事を調べて」と提案をしてくれたのだ。一見、無理難題を言っているようだが、筋はきちんと通っている。
国民の安全と企業の利益・そのお米に含有された有効性の高い成分の知識があればこその質問だった。何日も図書館に通い、あちこちに聞きまくり「古くから一晩水につけた発芽寸前の玄米を食していた」文献を見つけた。
どこにでもいる、変わった人の起こす行動が目立つが、国民が安全に暮らせている事実は誠実な企業や官庁の努力によるものが大きい。
企業で商品開発をしない人も、調べ物があるのであれば、一番先に各官庁のホームページから検索をすれば、間違った情報に踊らされなくなる。
記事内容をあなたがチェックする
正確な情報を簡単に調べられる。「あら?間違ってるよ!」と他の人に指摘されるのではなく、自分が他の人に指摘ができるほどに正確な情報を入手出来る。
生化学辞典
食だけではないが、成分の詳細のメリットだけでなくデメリットも把握が出来る。各家庭1冊は欲しい。
食材図典
食材図典Ⅱ
七訂 食品成分表
自分や家族のプラス・マイナスが数値でわかるので検証をするには最適。
ビタミン・バイブル
ビタミンがどんな役割で、欠乏症になるとどんな事が起きるのか、わかりやすく説明されている。歩く人の熱中症対策で必要なカリウムを例にとると
カリウムは、ナトリウムと一緒に働いてからだの水分を調整し心拍のリズムを正常に保つ。ナトリウムとカリウムのバランスが壊れると、神経と筋肉の機能が損なわれる。低血糖症や長期間に渡る断食、激しい下痢はカリウムを失わせる。精神的、肉体的ストレスはカリウムの欠乏を招く。敵:アルコール、コーヒー、砂糖、利尿剤…。一部抜粋
ビタミンバイブル